出版社を通さずに紙の本を売るには【Amazonで本を販売する仕組み編】
前回は、紙の本を出版社を通さずに販売する下準備について書きました。
今回はAmazonで販売する方法と、私の苦労話について書いていきます。
【 目次 】
販売方法の模索
次に販売先をどうするかを考えました。
私の場合、以前作ったエンディングノートを、セミナー時のみで400冊ほど販売した実績がありました。
ですので、今回の販売方法は
・セミナーでの手売り
・ネット販売
の2パターンで販売することにしました。
本当は本屋で販売したいですが、本屋に流通させる方法が全く分からかったので、とりあえずネットで少し売れるようになってから本屋での販売方法を探ることにしました。
BASEとAmazonで販売することに
ネット販売は
・BASEでネットショップを開設して販売
・Amazonで販売
の2パターンにしました。
ただ、BASEは開設しただけでは絶対に売れません。
人気ブロガーや人気インスタグラマーであれば、SNSを使って自身のネットショップに誘導することができるかもしれませんが、私にはSNSのファンもいません。
そもそもエンディングノートを購入する年齢層はあまりSNSをしていないため、SNSからの集客はあまり見込めないと思いました。
一方Amazonは、SNSをしていない人でも気軽に買い物をするサイトです。
Amazonのホームページであれば、検索したらヒットする可能性があり、BASEよりも購入確率が高くなります。販売手数料はBASEより高いですが・・・
一から始める私は、BASEだけではとても売れる気がしなかったので、Amazonと併用で販売することにしました。
Amazonで本を売る方法
Amazonで本を売るには3種類の方法があります。
①自分で購入者対応・梱包・郵送を行う方法
②Amazonに在庫を送るだけで、あとはAmazonが郵送までやってくれる「FBA」という方法
③Amazonに本の販売を代行できる「e託」という方法
本を販売するには、③のe託が一番適しているらしいのですが、ネットで調べてもよく分からなかったので、今回はパスしました。
①の自分ですべて対応する方法(小口出品)は、注文が入ってから発送するまでの作業を、全て出品者が行う方法です。
手間はかかりますが、Amazonへ支払う手数料は3つの方法の中で一番安いです。
販売数が少ない出品者は、この方法を使うことが多いそうです。
②の「FBA」は、①の方法に比べて手数料は若干高くなります。月額登録料(税込5,390円)もかかります。
しかし、商品をAmazonに送ってしまえば、後はAmazonにお任せです。
注文が入っても、出品者は何もしなくてOKです。
Amazonでの発送が完了したら、お知らせメールが届きます。
スマホに「Amazonセラー」というアプリを入れておけば、いつ何が売れたかをリアルタイムで確認することもできます。
このように、手間がかからない「FBA」ですが、メリットがもう一つあります。
それは、「発送元がAmazon」になることです。
発送元が個人の場合、すぐに発送してくれない場合があります。
私も客側として商品を購入したとき、2ヶ月も商品が届かなかったことがあります。(中国から直送だったらしい)
商品を買う側とすると、中国から直送されることなんて分からないので、2ヶ月も商品が届かなかったら怒り心頭です!(私はどうしても仕事で必要なものだったので、別でもう一つ同じ商品を買い、無駄な出費をしてしまいました)
発送元が個人の場合こんなトラブルもあるので、発送元がAmazonだと信頼度が非常に高くなります。
私は、手間や信頼度を考慮し、②の「FBA」を選択しました。
↑Amazonで販売を開始した書籍
販売開始!でも売れない日々・・・
やっとのことで、Amazonでの販売を開始しました。
販売開始直後は、私のSNSを見た知り合いがポツポツと買ってくれたものの、その後はほとんど売れませんでした・・・
と言っても、月に5冊くらいは売れました。
「購入してくれた方々は、広告も何もしていないのに、どうやってこの本の存在を知ったんだろう・・・」と逆に関心するくらい、ごくたまにしか売れない状況が続きました。
最初の目標数は30日間で25冊!
本の販売を始めたとき、初めの掲げた目標は「30日間で25冊以上売れること」でした。
理由は、送料が安くなるからです。
AmazonのFBAは、出品者が送料を負担します。(手数料という名目ですが)
その送料が高いんです!本1冊で約380円もかかります!(今はもう少し安くなっているようです)
しかし、AmazonFBAには、「小型軽量プログラム」という救済策が設けられています。
この小型軽量プログラムを使えば、1冊の送料が約200円になるのです。
通常で送るより、約180円も安くなるわけです。
ただし、小型軽量プログラムを使うには、いくつか条件があるんです。
その条件の一つに、「1000円以下の商品に限る」というものがあります。
つまり、定価1000円(税込)にして小型軽量プログラムで販売するのと、小型軽量プログラムを使わずに1180円で販売するのとは、
出品者に入ってくる収益は同じということになります。
さすがに終活ノートに1180円以上の値段を付けるのは高すぎるだろうと思い、私は1000円以下(税込み990円)で販売することにしました。
そして、小型軽量プログラムにはもうひとつ厄介な規定があります。
それは、「30日間で25個以上の販売実績がない出品者は利用できません」というものです。(同一商品でなくてもOKです)
販売を開始するまでは、「めっちゃ良い本だし、月25冊くらい余裕余裕」と思っていましたが、なめてました。
そりゃ、広告にお金もかけず、無名な会社が販売している商品が、すぐに売れるわけないですよね。(電子書籍kindleであれば可能性はありますが)
でも、その時の私は「お金かけなくてもブログを頑張れば、きっと売れるようになるはず」と思っていました。
しかし、世の中そんなに甘くありません。
ブログを頑張ったくらいでは、売り上げは上がりません。
結局、月5冊くらいの販売数を推移したまま、『小型軽量プログラム』を申請することも出来ず、ダラダラと月日が流れていきました。
次回は『出版社を通さずに紙の本を売るには?【ネット広告できっかけを作る編】』をお届けします
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