出版社を通さずに紙の本を売るには【きっかけ~販売準備編】
こんにちは、自分図鑑合同会社の吉田と申します。
今回は、私が紙の本を販売し、そこそこ売れるようになった経緯をお話しします。
少し長いので、数回に分けてお話しします。
【 目次 】
紙の本を販売しようと思ったきっかけは?
当社では、終活サービスを提供しています。
元々は個人事業で終活セミナーなどを行なっていたのですが、
「誰でも気軽に始められる終活ノートを作って、終活に対するハードルを低くしたい」
と強く思うようになり、自分で納得のいく終活ノートを制作することにしました。
私は「Adobe illustrator」というデザインソフトをある程度使えるので、自分で本を制作することができます。
しかし、作ったところでどうやって流通させたらよいか全く分かりません。
もし仮に流通することができても、個人が出版している本を買う人なんているのだろうか・・・
出版社や法人が出版してるものしか買ってくれないのではないだろうか・・・
そんな不安が過ぎりました。
その不安を払しょくするために、「よし!法人化して、信頼度を高めよう!」と思い、終活事業を法人化することにしました。
こんな流れで、法人化して本の販売を開始することにしました。
出版業界未経験、販売するためにとにかく調べた
「さて、本を流通させるにはどんな方法があるのだろう?」
出版業界未経験の私は、まずこの疑問を解決するところから始めました。
調べていくと、いろんなことが見えてきました。
本の出版には大きく分けて、商業出版と自主出版があります。
商業出版とは著者が原稿を書き、デザイン・製本・販売等を全て出版社が行う一般的な出版方法です。
著者の出費はなく、売れたら「印税」が入ってきます。
(プロモーション費として出費する場合もあるそうですが)
商業出版の中にも2パターンあり、ひとつは「出版社から執筆依頼」が来て、原稿を書くパターン。
もう一つは、自ら企画書を出版社に送り、採用されたら本を出版できるパターンです。
一方自費出版は、自分でお金を出して本を作り、販売する方法です。
この自費出版にも2パターンあり、
一つは、自費出版を請け負っている出版社に依頼して販売してもらう方法。
この方法は、出来上がった本を本屋に並べてもらうことができるというメリットはあるものの、著者が全額負担しないといけない為、著者の負担額が非常に大きいというデメリットがあります。
基本的に、出版社はリスクを負わないように仕組み作りされているため、全く売れなくても出版社は赤字にならないように出来ているようです。
そのため、著者は何十万円、下手すると100万円以上を支払って出版することになります。
自費出版のもう一つのパターンは、制作・印刷・販売・流通全てを自分で考えて行う方法です。
私の場合、法人化して「小さな出版社」として販売するため、自費出版とは少し違いますが、実質的には自費出版とほぼ同じです。
そして私は、一番最後に記載した「制作から流通まで全て自分で行う方法」で販売することにしました。
本の制作は全部自分で
本の制作を外注したら、採算が取れません。
そのため、私は自分で本の構成・文章・デザインを考えて、自分で制作しました。
キャラクターデザインは自分で出来ないので、知り合いのイラストレーターに依頼しました。
全体のデザインは私の素人デザインのままではモッチャリするため、修正もその方にお願いしました。
印刷は知り合いの印刷会社に頼みました。
ネット印刷の方が安く出来ましたが、今後のことを考えて地元の業者を選びました。
書籍用のバーコード(ISBN)を取得からスタート
本を出版するために、まずしないといけないことは、書籍用のバーコード「ISBN」の取得です。
本の裏を見ると上下に並んでいるバーコードを見たことあるのではないでしょうか?
あれが書籍専用のバーコードです。
自分で手売りする場合や、メルカリで販売する場合はISBNを取得する必要はありませんが、本屋やAmazon等で販売する場合は、ISBNの取得が必須になります。
申請は日本図書コード管理センターに新規登録を申し込んで、ISBN番号を取得するだけなので、 それほど難しくはありません。
ただ、出版のことを何一つ知らなかった私は、ネットで必死に調べて、
「なるほど~、ISBNというものが必要なのか~」
という段階から始めたので、少し苦労しました。
次回は【Amazonで本を販売する仕組み編】を書きたいと思います。
↓ 当社が販売中の終活ノートです。
「親子の意思疎通ツール」、「自分整理ツール」としてご活用ください