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出生から亡くなるまでの戸籍謄本とは?

中高年の分からないこと

2022/03/22

「出生から亡くなるまでの戸籍謄本」を分かりやすく説明

 

家族が亡くなると、相続人は「故人の出生から死亡までの戸籍謄本」を取得しなければいけません。
なぜなら、銀行口座の名義変更や不動産の登記名義変更など、遺産相続に関わる様々な手続きで必ず必要になるからです。

しかし、「出生から死亡までの戸籍謄本ってどういうこと?」
「どうやって取得するの?」
「本籍地で1通取るだけじゃダメなの?なんで?」
など、ピンと来ない人も多いのではないでしょうか?

ここでは、「故人の出生から死亡までの戸籍謄本」図解付きで分かりやすく解説いたします。
 

●出生から亡くなるまでの戸籍謄本とは●

 

 

1. なぜ「出生から死亡まで」の戸籍謄本が必要なのか

 

そもそも、戸籍謄本が必要になる理由は、「相続人を明確にする」ためです。
『結婚した』『子どもが生まれた』『離婚した』などの情報は、全て戸籍謄本に記載されます。
そのため、戸籍謄本を調べたら、誰が相続人なのかが明確になります。

しかし、戸籍謄本は各市区町村で管理されているため、本籍地の市区町村が変更された場合、戸籍の情報は引き継がれません。
つまり、過去の戸籍の情報を全て知るためには、過去に本籍地を置いていた市区町村に保管されている戸籍謄本を全て調べる必要が出てくるのです。

全ての戸籍謄本を調べることにより、「実は隠し子がいた」なんて重大な事実が判明する可能性があるのです。

 

 

 

 

2,「出生から死亡までの戸籍謄本」を図解で説明

Aさんの場合、一度も市外に引っ越すことなく、生涯を終えています。
途中で市町村合併により本籍地が変わっていますが、同市内での変更は問題ありません。

この場合、Aさんの遺族は、大津市役所のみで「出生から死亡までの戸籍謄本」を取得することができます。

 

 

 

 

 

 

 

Bさんの場合、[甲府市]→[岐阜市]→[大津市]と本籍地が変更になっています。
この場合は、この3つの市で戸籍謄本を取得しなければいけません。

 

 

 

Cさんの場合、住所は[甲府市]→[岐阜市]→[大津市]と変更になっていますが、本籍地は大津市に変更していません。
結婚すると自動的に本籍地が変更されますが、引っ越ししただけだと本籍地は自動的には変更されません
Bさんのように自らの意思で本籍地を変更する人もいれば、変更せずにそのままにしている人もおられます。
Cさんは本籍地変更をしていないので、まず[岐阜市]で戸籍謄本を取得して、その後に[甲府市]で取得することになります。

 

 

3、現在の本籍地ってどうやって調べるの?

現在の本籍地は「住民票」から確認できます。
自分の本籍地が分からない方は、現在お住まいの市区町村役所で、本籍地入りの住民票を請求してください。

 

 

 

4,現在の本籍地で戸籍謄本を取得する

本籍地の市区町村役場で、戸籍謄本を取得してください。
戸籍謄本の取得方法は【窓口で取得】【郵送】の2種類です。

窓口で取得する際、役所の窓口で「(母の)一生分の戸籍謄本を取得したい」と伝えてください。(申請用紙にも同様の取得理由を記載ください)
郵送で取得する場合は、少々複雑なので、役所に電話して取得方法を聞いてみた方が良いでしょう。(定額小為替等の聞きなれない言葉が出てくるため)

 

 

5,従前戸籍の欄を確認する

戸籍謄本の中の「従前戸籍」欄に、現在の本籍地の市区町村と別の市区町村が記載されているかを確認してください。
もし記載されていれば、その市区町村役場でも戸籍謄本を取得しなければなりません。

その後は出生の本籍地にたどり着くまで、❷と❸を繰り返してください。

 

 

6,戸籍謄本取得の注意点

❶役所で取得する際に「(母が)亡くなったので、一生分の戸籍謄本を取得したい」等、取得理由をハッキリ伝える。
❷昔の戸籍謄本は手書きのため、解読できない字で書かれていることがある。
❸自分では解読できない場合はプロ(司法書士・行政書士)に依頼する。
❹役所の担当者も「戸籍謄本は複雑で一般市民には難しいもの」と分かっているので、悩んだらとりあえず役所窓口で尋ねてみる

 

 

 

 

 

 

 

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投稿日: 2022/03/22