エンディングノートを嫌にならずに書くコツ
こんにちは 終活と自分整理を応援する「自分図鑑合同会社」の吉田です。
私は自社で終活ノート(エンディングノート)を制作しています。
できるだけ「書く気が起こるノート」を作っているつもりですが、それでも「買ったけど書いてないわ」という方がおられます。
世の中には何百種類ものエンディングノートが販売されています。
記載する項目は似ているものの、細かな内容はそれぞれ違います。
今回は、
「自分に合ったエンディングノートの選び方」と
「エンディングノートを嫌にならずに書くコツとは?」
についてお話ししたいと思います。
【 目次 】
●エンディングノートを嫌にならずに書くコツ●
1 エンディングノートは3つの構成からできている
①現時点で確定している内容を書き写す作業
銀行口座や保険の内容、所有不動産の内容、スマホのパスワードなど、現時点で確定している事項を書き写す作業です。
②自分の気持ち・内情を書き留める作業
・希望の葬式の規模や内容
・延命治療に対する私の考え
・自分がもしものときに連絡してほしい人
・好きな音楽、好きな本、好きな言葉
など、自分の気持ちや内情を書き留める作業です。
③自分の過去を書き示す作業
いわゆる「自分史」的なものです。
2 エンディングノートによる構成の差
ほとんどのエンディングノートは、この3つの構成で作成されています。
しかし、その比重はエンディングノートによって大きく異なります。
①の「確定している内容を書き写す」は、エンディングノートの「基本」となる部分です。
多少の内容の違いはあるものの、どのエンディングノートにも必ず複数ページに渡り、記入する欄が設けられています。
②の「気持ちを書き留める」に関しては、エンディングノートによってかなり差があります。
「気持ちを書き留める」を重要視しているノートもあれば、必要最低限の記入欄しか設けていないノートもあります。
重要視しているエンディングノートでは、「好きな食べ物」や「好きな場所」「プロポーズの言葉」など、かなり細かな内容を記入するようになっています。
③の「自分史」も、エンディングノートによって、かなりの差があります。
これも②同様、かなり細かな内容を記載するエンディングノートも存在します。
また、自分史専用ノートも販売されています。
3 エンディングノートを途中で嫌にならずに書くコツ
①まず「なぜノートを書く?」を整理する
エンディングノートを書こうと思ったということは、書く必要があると感じたからではないでしょうか?
では、「なぜノートを書く必要がある」と思ったのでしょう?
「自分の内容が良く分かってないから整理したい」
「子どもにちゃんと意思を伝えておきたい」
「自分の生きた証を残しておきたい」
など、人それぞれ答えは異なるはずです。
エンディングノートを書く際は、
「私はなぜエンディングノートを書こうと思ったんだろう」
を頭の中で整理してから作成に取りかかった方が良いでしょう。
なぜなら、「なぜ?」が曖昧なままエンディングノートの作成に取りかかると、必要と思えない項目が出てきたときに書けなくなり、そのまま挫折してしまうケースが多くなるからです。
まずは「なぜ?」を頭の中で整理することから始めましょう。
②必要と感じるページから重点的に書いていく
先ほど記載した通り、エンディングノートは3つの構成から出来ています。
「なぜ自分は書こうと思ったのか」を考えた時に、「3つの構成全てが最重要である」とは感じないと思います。
エンディングノートを書くときは、「自分に必要である」思えるページから書くべきだと私は考えます。
「なぜ自分はエンディングノートを書こうと思ったのか」の考えに合致するページから書き始めると、比較的嫌にならずに記入することができるはずです。
③律義さを捨てる!
日本人は律義で真面目な人が多い。
そのため、「書きやすいページから書いてくださいね!」と伝えても、1ページ目からキッチリ書き進めていかないと気が済まない人もおられるのです。
しかし、律義に1ページ目から書いていこうとすると、先ほど述べたような「必要と思えないページ」で挫折してしまいます。
エンディングノートを書く際は、「律義さ」は捨てて、わがままに書きたい項目から書くように心がけましょう。
④「書くための準備は少々面倒だ!」と理解したうえで書き始める
1-①の『現時点で確定していることを書き写す作業』に関しては、書き写す作業自体は難しくありません。
しかし、「書き写す内容が書いた資料の用意」に苦労する人は少なくありません。
例えばクレジットカードの情報を書き写す場合、
・このカードはどこから引き落としされているか、
・クレジットカード会社の電話番号がどこに記載されているのか、
暗証番号(パスワード)は?
など、分からないことに遭遇する可能性があります。
このことを想定していないと、「調べるのが面倒だから書くのやーめた」となってしまうのです。
『現時点で確定していることを書き移す作業』に関しては、調べるのは少々面倒だ!と理解したうえで記入を始めると、嫌になりにくくなります。
また、1日で書いてしまおうと思わずに、「今日は資料を集める日」「明日はノートに書き写す日」など、ゆっくりと余裕を持って記入することをおすすめします。
⑤気持ちが重たくなるページは後日書く!
私のエンディングノートを書いてくれている人の中に、「連絡先ページ」で止まってしまったという人が2名おられます。
1人は「私にもしもがあったときに連絡してほしい人」が思いつかないという理由。
もう1人は、「私にもしもがあったときに連絡してほしい人」を選ぶことができないという理由でした。
共に、どうにか書こうと思いノートに向かい合ったが、気持ちが重たくなって書けず、そのまま他のページの記入もやめてしまった。とのことでした。
その他にも、葬儀の内容なども、「気持ちが重たくなるので書けない」と言われる方もおられました。
「うわ~、このページ書くの重たいなー」と思うページが出てきたら、迷わず飛ばしましょう。
但し、①の「自分がエンディングノートを書こうと思った理由」に当てはまるページは、少々気持ちが重く感じても、頑張って書いた方が良いでしょう。
もしどうしても気持ちが乗らない場合は、一旦飛ばして後日記入しましょう。
まとめ
エンディングノートを買った人の中でも、「途中で書くのやめちゃったわ」という方はたくさんおられます。
終活ノート、エンディングノートは、気合だけで書こうとはせずに、コツを掴みながら記入することを心がけてください。
もし、「どうしても書けない!」と思ったら、エンディングノートを代えてしまうのも一つの手です。
初めに書いたように、「3つの構成の比重」には偏りがあるので、自分に合わないエンディングノートを書くのはとても大変な作業です。
「このノート、自分には合わない気がする」と思ったら、自分の「重要視する構成」に合いそうなエンディングノートを探してみてください。
きっと見つかると思います。
以上が終活ノートを嫌にならずに書くコツでした。
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