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骨董品屋が買い取ってくれるものってどんなもの? ~生前整理・遺品整理~

おうちについて

2021/05/16

 

こんにちは。終活と自分整理を応援する「自分図鑑合同会社」の吉田です。

 

私は別事業として、生前整理・遺品整理の仕事をすることがあります。

見積もりの際に「骨董品屋さんで査定~買取りできますが、どうしますか?」と聞くと、ほとんどの依頼者さんから「たいして買い取ってもらうものは無いと思うけど、お願いできますか」と返答をいただきます。

 

後日、骨董品屋さんに査定をしてもらい、買い取り額に折り合いが付けば、その場で買い取ってもらいます。

 

高値が付く骨董品にはなかなか出会うことはありませんが、それでも何かしらは買い取ってもらえます。

 

今回は、生前整理・遺品整理の際に、骨董品として買い取ってもらえるものを紹介します。

なお、家に眠っている骨董品には地域性もありますので、あくまで私の経験談としてお話しします。

 

●骨董品屋が買い取ってくれるものってどんなもの?●

 

 

価値の高いものでなくても買い取ってもらえる

テレビ東京系の「開運!なんでも探偵団」を見ていると、「○○作の掛け軸」など、有名作家の骨董品が出てきます。

本物だったら○十万円~○百万円というお宝です。

もちろん、偽物率も高いですが。

 

でも、「元商人屋敷」とかでない限り、そんな高価なお宝は滅多と出ません。

 

それでも骨董品屋さんに査定してもらうと、いろいろの合算で「買い取り額○万円」になることが多い。

 

では、どのようなものが買取り対象になるのでしょうか。

 

 

 

 

 

買取り対象になりやすいものとは

古い食器棚・タンス

古い食器棚やタンスは買い取り対象になります。

昭和初期に作られた、小さい引き出しがたくさん付いている食器棚などは、そこそこの値段で買い取ってくれます。

ただ、新しいものや和服タンスは買い取り対象にはあまりなりません。

(新しいとは、昭和30~40年代以降のものを指しています)

 

 

買い取れる壷の基準は、ブランド(有田焼等)・柄・古さ・大きさ等で決まるようです。

江戸後期のものでも古い部類には属さないそうです。

また、大きな花瓶は需要が少ないため、程よい大きさのものが売れやすいようです。

木箱に入っているかどうかも査定ポイントのひとつになります。

 

 

お皿・食器

ブランド(有田焼等)・セットになっているか・古さが査定ポイントのようです。

長年の放置でものすごく汚れていても、この査定ポイントが高ければ、そこそこの買取値がつきます。

 

 

掛け軸

有名作家の作品が出てくることは、滅多とありません!

それでも、保存状態がよく、描写技術の高い人が描いたものであれば、数千円~数万円になることも。

文字だけの掛け軸は、買い取れない確率が高いようです。

 

 

着物

着物の基準は、着物地、古さ、柄、状態です。

10万円以上で買い取れる着物は滅多と出てきませんが、縮緬(ちりめん)や大島紬(おおしまつむぎ)など、人気の高い着物地で柄の良いものは、そこそこの価格で買い取ってもらえます。

 

逆に、

・新しいもの

・ウール、化学繊維

・黒一色(葬式用など)

などは、あまり買取ってくれません。

 

着物はパッチワークの生地として購入される方が多いため、綿製で柄の良いものであれば、多少のシミがあっても買い取ってもらえます。(安価ですが)

 

 

紙幣・コイン・切手等

紙幣や記念コイン、記念切手等をコレクションとして集めている方も多くおられます。

ただ、出回っている数も多いため、「希少品」が出てくる可能性は高くはありません。

それでも、ごく稀に「10万円で売れる1円玉」等、高価買取対象の希少品が出ることもあるようです。

 

 

欄間(らんま)

和室と和室の間にある欄間も、買い取り対象になります。

こちらも、彫刻の出来栄え、模様、古さなどから判断されるようです。

とはいっても、解体予定の家でないと、欄間を売る人はいないと思いますが・・・

 

仏具

仏壇を買い取ってくれる業者はほとんどないと言われています。

しかし、仏壇の中の装飾品(仏具)には、多少の買取値が付きます。

こちらも「古いもの」に限ります。

また、木で作られた仏像は、良い値が付くことがあります。買い取った仏像は、海外で人気があり、高く売れるそうです。

ちなみに私が頼んでいる骨董品屋さんは、『性根抜き』を終えてからでないと買い取ってくれません。
仏壇の処分等を行う時は、必ず『性根抜き』をしてからにしましょう。

 

 

その他の特殊なもの

今まで何十件もの現場を見ている中で、私の理解を超えるものもたくさんありました。

医療器具(メス等)や灯篭(小さめのもの)など、一風変わったものにはマニアックなコレクターがいるので、買い取り対象になるそうです。

 

 

以上が買い取り対象になるもの一覧でした。

意外なものも売れる場合があるので、自分で判断して捨ててしまわずに、一度プロに見てもらう方が良いかもしれませんね。

 

 

 

 

昭和中期以降のタンスは売れない・・・

処分費が高くつく荷物の代表的なものは「大きなタンス」です。

同時に、無料でもいいから引き取ってもらいたい荷物の代表も「大きなタンス」です。

この大きなタンスは、築30年以上の家には必ずといっていいほど、数本置いてあります。

 

ただ、買い取ってもらえない荷物の代表も「大きなタンス」なのです!

正確に言うと「昭和中期以降のタンス」です。

昭和中期以降といっても、「数年前に買ったニトリのタンス」であれば売れますが、「新しくもないし古くもないタンス」は、買い取ってくれる業者は非常に少ないのが現状です。

 

 

 

 

 

 

「荷物の処分額が減ればいいや」と考える人がほとんど

私の接するお客様の多くは、「うちに価値のあるものなんてない」と思っておられます。

それでも骨董品屋を呼ぶ理由はこのような気持ちからです。

・大きい荷物を引き取ってもらえれば、処分費が浮くから

・たとえ安価でも買い取ってもらえたら、処分費の足しになるから

・捨てる罪悪感から逃れられるから

このような気持ちからのようです。

 

実際、荷物を処分費は結構高くつきます。

依頼者からすると少しでも安くしたいし、できることなら誰かに使ってもらいたい。

このように思っている方が多いようです。

 

「うちには高価なものがたくさんある!」と自信を持っている方は、ご自身で納得いく骨董品屋を探した方が良いと思いますが、「荷物は減らしたいけど捨てるのは抵抗がある」という方でも、一度ダメ元で骨董品屋さんに見てもらうことをおすすめします。

 

 

滋賀県周辺で「うちの荷物に、買取りしてもらえるものがあるか知りたい」という方は、ご連絡いただければご相談に乗らせていただきます。

※自社での買取りを促すために書いた記事ではありませんので、もしお困りであればお問い合わせください。

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