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【口座の凍結】 凍結されるタイミングは?

終活/自分整理について

2021/05/05

 

 

こんにちは、終活と自己整理の応援する「自分図鑑合同会社」の吉田です。

 

 

「銀行口座が凍結する」という言葉を一度は耳にしたことがありませんか?

 

銀行口座は、名義人が亡くなると、所定の手続きが完了するまで引き出すことができなくなります。

このことを「銀行口座の凍結」といいます。

これは、相続人同士の紛争を防ぐためだと言われています。

 

では、どのタイミングで凍結されるのでしょうか?

 

 

 

銀行が「名義人が亡くなった」ことを知ったとき

「親が亡くなったらすぐにATMでお金を引き出さなあかんで~(関西弁)」という話をよく聞きます。

 

これは、「親の銀行口座が凍結されるまえに引き出しておいた方が良いよ」という、おばさまたちのありがたいアドバイスですね。

 

では、どのタイミングで銀行口座は凍結するのでしょうか?

 

 

 

亡くなった後の流れ

人は亡くなると、一般的にはこのような流れで手続きが進んでいきます。

 

① 死亡

  ↓

② 医師による死亡の確認

  ↓

③ 葬儀社手配

  ↓

④ 死亡届を役所に提出

  ↓

⑤ 通夜・葬式・火葬

 

 

では、実際にはどのタイミングで凍結されるのでしょうか?

 

 

答えは、①~⑤のどのタイミングとは決まっていません。

 

正解は、銀行が「名義人が亡くなった事実」を知ったときです。

 

 

 

銀行が死亡を知るタイミングとは?

銀行が名義人の死亡を知るタイミングは

 

 
・ご家族が銀行に亡くなったことを伝えたとき

・銀行員が葬儀の案内看板等で知ったとき

・新聞のおくやみ欄

・近所の方から知らされたとき

 

のいずれかです。

 

多くの場合は、相続人が親のお金を引き出そうと銀行に相談しに行ったタイミングで凍結されるそうです。

 

役所と銀行は繋がっていませんので「役所手続きを終えたから凍結」されるわけではなく、銀行が死亡を知ったときが凍結のタイミングとなります。

 

 

凍結されると、書類をそろえるのに時間がかかる

一度凍結されると、相続人が必要書類を持参の上、銀行に出向いて口座の解約や名義変更を行います。

このときの必要書類を集めるのが少々面倒くさい。

銀行によって集める書類は異なるが、相続人全員の戸籍謄本が必要だったりと、書類集めに手間がかかってしまいます。

また、すぐにお金が必要であっても、一度凍結されると解除するまでに時間がかかってしまいます。

 

 

 

 

 

おばさまたちの間では、「凍結前に引きだす」が普通?

おばさまたちが言う「親が亡くなったらすぐにお金引き出しときや~」というアドバイスは、この凍結解除の面倒さ・不便さから逃れるものでしょう。

 

今は家族葬が主流になりつつあるため、葬儀費用もお安くなりました。

しかし、昔は結構な規模の葬儀を行なっていたので、親が亡くなったらまとまったお金がすぐに必要でした。

 

アドバイスをくださるおばさまたちは、「凍結されたらお金の工面が大変だ!!」という経験をされた方が多いのでしょう。

 

 

 

 

私が聞いたエピソード 「スピーカーおばさんで口座が凍結!」

私がセミナーで銀行口座凍結の話をしていた時、参加者からこんな経験談をお聞きしました。

 

その方は、「親が亡くなったら葬儀代が必要なので、凍結される前にお金を引き出しておこう」と前々から考えていました。

そしてある日、親が早朝に息を引き取りました。

亡くなったのが早朝だったので、午前9時ごろになったら銀行に行ってお金を引き出そうと考えました。

昔ながらの集落だったので、親が亡くなった話はすぐにご近所に知れ渡りました。

 

すると、そのご近所のお一人に「スピーカーおばさん」がいたのです。

そのスピーカーおばさんに知られると、瞬く間に話が知れ渡ります。

 

そして、朝9時になったので、親の口座からお金を引き出そうとしたら、なんと、すでに口座が凍結されていました。

 

親が亡くなった話が、スピーカーおばさんのせいで、すでに銀行員の耳に入ってしまっていたのです。

 

現在は、凍結されても葬儀代だけは先に引き出させてもらえますが、その頃は1円も引き出すことはできません。

葬儀代が引き出せなかったので、仕方なくお金をかき集めて何とか葬儀代を支払ったそうです。

 

 

 

 

 

キャッシュカードの暗証番号は伝えておく

現在は、窓口でお金を引き出そうとすると、詐欺防止や相続トラブルの観点から、本人でなければ引き出させてもらえないケースが多いようです。

ですので、いざというときのため、配偶者や子どもにキャッシュカードの暗証番号を伝えておいた方が良いでしょう。

 

 

「銀行口座凍結」と検索すると、この記事と同じような内容(もっと詳しい内容)の記事が多数掲載されています。

 

こんなに掲載されているということは、「銀行口座凍結」で苦労する人が、まだまだたくさんおられるということですね。

 

 

 

 

 

銀行口座一覧を作っておく!

銀行口座の一覧表を作っておきましょう。

また、不要な口座は解約しておきましょう

 

 

 

 

 

終活ノートを活用しよう!

終活ノートには、銀行口座を書く欄があります。

そこに暗証番号を書くのはあまりおすすめしませんが、全ての預金口座を記載し、家族だけは暗証番号を伝えておきましょう!

 

 

 

3~40代の女性で終活ノートを書きたい人が増えています

私がお話しする30~40代の方の中には、終活ノートを今のうちから書いておきたいという方が非常に多くおられます。

なぜか、そのほとんどが女性の方です。

男性は「まだまだ先だから必要ない」と思っている人が多いように感じます。

ただ、女性は自分のことを整理しておきたい思われる方が多いようです。

あくまで私の感覚ですが・・・

 

 

 

 

終活ノートは自分整理ノート

「終活」という言葉が普及してしまっていますが、終活ノートは「死ぬ準備ノート」ではありません。

あくまで、「自分整理ノート」として活用してください!

 

 

自分のことをスッキリ整理して、心もスッキリしてみてはいかがですか?

 

 

 

 

 

 

↓ 当社が販売中の終活ノートです。
 「親子の意思疎通ツール」、「自分整理ツール」としてご活用ください