Wi-Fi(ワイファイ)ってなに? ~おばあちゃんでも分かるスマホのお話し~
私は高齢の方とお話しする機会が多くありますが、みなさんスマートフォンやパソコンに非常に弱い。
今は便利な世の中なので、インターネットで検索すれば、どんなことでも親切丁寧に解説してくれています。
ただ・・・
デジタルが苦手な方には、その検索が出来ないんです。
・何を、どんなキーワードで、どうやって、検索したらよいか分からない・・・
・下手に触ったら、壊れたそう
・変なメールがわんさか届くようになりそう
・高額請求されそう
・専門用語が多すぎて、何を言ってるのか分からない!
分からないし、不安だしで、結局あまりアクションを起さず、分かることしかしない。
と、このようになるようです。
私もアナログ人間です。あまりデジタルなことを言われると、さっぱりわかりません。
そんな私だから、パソコン・スマホが苦手な人の気持ちが分かるんじゃないかなと思い、記事を書きました。
Wi-Fi(ワイファイ)ってなに?
ノートパソコンやスマホって、線が繋がってないのにインターネットが出来ますよね?
あれは、電波を使ってインターネットをしているからなんです。
みなさん、家でインターネットを使ってますか?
使っている方は、「フレッツ光」「eo光」などの光回線の会社と契約して、インターネットを使っていますよね?
その光回線の会社のインターネットは、「電波」ではなく「電線」を通ってみなさんの家にやってきます。
そして、家にやってきた光信号を「回線終端装置」っていう機械でご家庭でも使えるように変換します。
この機械は光回線の会社が設置してくれるので、覚えなくて良い部分です。
「回線終端装置」という機械に直接ケーブルを差し込んでパソコンと繋ぐと、パソコンでインターネットが出来るようになります。
しかし!直接繋いでしまうと、パソコンがケーブルで壁と繋がっている状態になるので、ノートパソコンを使う場合だと非常に不便です。
しかも、パソコン一台にしか繋ぐことが出来ません。
それでは不便なので、「ルーター」と呼ばれる電波を飛ばす機械に繋げて、直接ケーブルで繋げなくても
インターネットを使えるようにするのです。
この「ルーター」から出た電波のことを『Wi-Fi(ワイファイ)』と呼びます。
(専門的に言うと少し違いますが、分かりやすく説明するとこんな感じです)
家の中でノートパソコンを使う場合は、このWi-Fiの電波を繋いで、インターネットを使用するのです。
パソコンは、ケーブルで直接繋ぐか、Wi-Fiの電波に接続するかのどちらかでインターネットを使用できるようになります。
一方、スマホの場合は、Wi-Fiに接続しなくてもインターネットを使用することが出来ます。
しかし、Wi-Fiに接続できる環境にあるなら、接続した方が良いです。
なぜ、スマホをWi-Fiに接続した方がよいの?
スマホは、インターネットを使えるデータ容量が決まっています。
スマホでインターネットを使うと、どんどんそのデータ容量を使っていきます。
そして、その上限容量を超えると、速度制限がかかってしまい、インターネットがものすごく使いづらくなってしまいます。
しかし、 Wi-Fiに接続した状態でインターネットを使うと、
スマホのデータ容量が減らないのです。
つまり、スマホでインターネットを使い続けても、Wi-Fiにさえ接続しておけば、速度制限がかかることがないのです。
なぜ、Wi-Fiを繋いだら制限がなくなるの?
それは、家のインターネット回線を使っているからです。
家のインターネットとスマホの契約の違い
家のインターネットの契約は使用量の上限がありません。
どれだけ使っても速度制限がかかることはありません。
※契約プランによっては上限ありの場合もあります
今はさまざまな契約方法があるので一概には言えませんが、
基本的にスマホと家の大きなインターネット契約の違いは
家の契約 = 速度で価格が変わる
スマホ = 使う量で価格が変わる です。
家のネット契約の価格は、「速度」で決まる
インターネットの速度というのは、写真や動画が届くスピードのことです。
早いとサクサクうごくし、遅いと止まったりプチプチ切れたりします。
つまり、早い方が断然使いやすいのです。
最近は速度を選べるプランは減りましたが、基本的には
早い=契約料が高い
遅い=契約料が安い
ということです。
例えるなら、配達員が
イチローなら 4000円 /月
中学生陸上部員なら 3000円 /月
中年太りのおじさんなら 2000円 /月
みたいなイメージです。
スマホの価格は「量」で決まる
一方、スマホは速度は基本的には選べません
(4Gと5Gを選べたりしますが、少し難しいのでここでは省略します)
速度を選ばない代わりに、使用するデータ使用量をあらかじめ決めるのです。
「3ギガプラン」とか「7ギガプラン」「20ギガプラン」など、いろいろあります。
(詳しくはこの記事をご覧ください)
で、その容量を超えたら、通信速度が急激に下がるという仕組みになっています。
(追加料金を支払えば、通信速度は元に戻ります)
例えるなら、もし3GB/月プランだった場合、
3GBまでの配達員は イチロー
3GBを超えたら 中年太りのおじさん にバトンタッチ
こんなイメージです。
どうやってWi-Fiに繋げるの?
まず、ルーターを見ます。
こんな感じの機械です。
家でインターネットを使っている場合は、必ずどこかにあるはずです。
その裏を見ると、こんな感じの英数字がかかれています。
ここに書かれている数値を入力して接続するので、まずルーターを見つけてください。
次にスマホ側の操作です。
スマホの機種によって、操作方法が変わるため、一概には言えませんが、
設定 → Wi-Fi を開けます。
すると、自分のスマホの近くを飛んでいるWi-Fiが表示されます。
ここで再び、ルーターの裏のシールを見てください。
「SSID」と書かれたところの英数字が書かれていますよね?
その英数字と同じものが、スマホにも表示されているはずです。
それを選ぶとパスワードを入力する画面に移ります。
パスワードはどこに書いているかというと、
ルーターの裏のシールの「暗号化キー」というところです。
ここに書かれている英数字を入力してください。
中高年の方は、こんな細かい文字を入力するのが苦手なはず!
でも、これさえ入力すれば繋がるので、頑張ってください!
入力が終わると、スマホの画面の一番上に
こんなマークが表示されるはずです。
このマークが表示されたら、接続完了です。
これで、スマホでYouTubeを見まくっても、速度制限がかからなくなります。
毎回、こんな面倒くさい設定をしないといけないの?
いえ、設定は一度だけでOKです。
一度設定すれば、スマホが勝手にWi-Fiと接続してくれます。
だから、設定が苦手な人も、1回だけ頑張って設定すればOKなのです。
ただ、知らないうちにスマホ側のWi-Fiをオフにしてしまったりすることがあるので、
スマホ画面の一番上にWi-Fiマークが付いているかを、確認する方が良いでしょう。
自分はYouTube見ないけど、孫が見るのよ~
「自分ではYouTubeなんて見ないけど、孫が私のスマホを使って見るのよ~」
という方。
これで「もう!見ちゃダメ!」と声を荒げなくても済みますよ。
これが言えたら超かっこいい!
もしお子さんの家に行ったとき、
「ちょっとWi-Fi繋がせてもらえない?」
と言ってみましょう!
お子さんに「え?!母さん、Wi-Fiのつなぎ方知ってるの?!」って
驚かれること間違いなし!
こんな一言が言えたら、ちょっとかっこよくないですか?
注意点
いくつか注意点があります。
・家のネット契約の内容次第では、使いたい放題でない場合があります。
・スマホの機種により、設定方法が異なる場合があります。
・インターネットはさまざまな契約プランがあるため、本文とは異なる場合があります。
・ルーターに貼られているシールは、分かりずらい場所に貼ってあるケースがあります。
・孫がYouTubeを見る時は、健全ではないチャンネルを見ていないか、たまにチェックしてください。
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